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大人になって歯が抜けたときの応急処置と治療方法
歯周病などによって、大人になってから歯が抜けてしまったらどうすればいいのでしょう。
歯周病が進行して抜けた歯は戻すことができませんが、外傷によって抜けた歯は戻せる可能性があります。突然歯が抜けてしまった際には慌てず応急処置を施し、専門家の指導のもとで治療を進めていくことが大切です。ここでは、歯が抜けた場合のリスクや対処法、治療法について紹介します。
【これから抜歯をする方は注意】
まだ歯が抜け切っていない場合は、できるだけ歯は抜かないようにしましょう。歯を抜くと、その下にあるあごの骨(歯槽骨)がやせ始めてしまうからです。
歯科医院によっては、歯を抜いた後の大切な処置をしてくれないことがあります。例えば、
- 抜いた部分の消毒や掻爬(そうは/膿をきれいに取ること)
- 骨がやせるのを防ぐ特別な処置(ソケットプリザベーション)
などです。
このような処置がないと、あごの骨がどんどん小さくなり、後の治療が長引いたり、治療費が高くなったりする可能性があります。
アイデンタルクリニックは、新宿・神田・横浜の3医院を展開しており、CT検査を含め無料カウンセリングを行っています。お困りの方は早めに当院へご相談ください。
【初めての方へ】インプラントとは?メリットや治療の流れなどわかりやすく解説 >
歯が抜けたままにしておくとこんなリスクが!
大人の歯(永久歯)を失ってしまった際には、決して放置しないことが大切です。歯を失ったあとに適切なケアを施さなければ、その影響は口内にとどまらず、全身の健康問題につながることも考えられます。
■あごの痛み、肩こり、頭痛が起きる
歯を失うと噛み合わせのバランスが変化し、あごの痛みや肩こり、頭痛といった症状が起こることがあります。
噛み合わせの悪さは、顎関節症の原因になることがあります。また、欠けていない歯だけで食べ物を咀嚼(そしゃく)すると、顎の筋肉にかかる負荷にも偏りが生じ、結果として酷使された部分の痛みや上半身・頭部周辺の疲労感などがあらわれることがあります。
■認知症のリスクが高まる
歯の健康は脳の健康と密接に関係しており、ものを噛むことによって脳は刺激されています。そのため、歯を失うとものを噛む回数が減り、脳への刺激も減ってしまうのです。結果として記憶力や学習能力などが低下し、認知症を引き起こすリスクが高まります。
■胃腸への負担や、栄養状態にも影響がある
歯が失われしっかり噛めないと、唾液が不足し、胃腸に負担がかかることがあります。また、とくに高齢の方の場合、十分に噛めないと栄養不足に陥りやすく、介護のリスクも高まると考えられています。
■見た目の老化が早まる
歯を失うことで、見た目の老化が早まることも考えられます。これは、歯を失うと噛む力が弱まり、顔の筋肉が衰えてしまうことが関係しています。顔の筋肉が衰えるとしわやたるみが増えるほか、頬も下がってしまうため、見た目への影響も少なくありません。
■あごの骨がやせて他の歯への負担が増える
歯が抜けたまま放置すると、あごの骨がやせていきます。これは、咀嚼(そしゃく)によって骨に伝わっていた刺激がなくなることで、身体が「この部分の骨はもう必要ない」と判断するためです。
あごの骨がやせると、下記のようなデメリットがあります。
- 咀嚼力が低下し、さらに他の歯への負担が増す
- 見た目だけでなく、発音障害など生活の質にも影響が及ぶ
また、将来的にインプラントを行いたい場合に、骨がやせていると増骨(骨造成)を行う必要があり、身体的・経済的負担が増えてしまいます。
インプラントは、人工歯根を埋め込むことであごの骨を刺激し、骨がやせるのを防ぐことができます。また、他の健康な歯に負担がかかることもないため、将来「総入れ歯」になることを回避できる可能性が高まります。
歯が抜けてしまったら。歯は捨ててはいけない?
事故や歯の疾患で歯が抜けてしまったときの対処法を解説します。
■事故などで歯が抜けたときの応急処置方法
■止血する
事故やスポーツ中のトラブルなどの外傷によって歯が抜けた場合は、まずは止血します。清潔なガーゼを口の中に入れ、それを噛むようにして出血している箇所に当てましょう。出血は数分程度で止まります。
もし、ガーゼがすぐに用意できない状況であれば、ティッシュペーパーなどで代用することも可能です。
■歯は捨てずに保存する
ここで忘れてはならないのが、抜けてしまった歯に対するケアです。抜けた歯が床や地面に落ちてしまっていた場合は、水道水などで洗って汚れを落とします。
ただし、洗う際は歯根膜(根っこの部分)の部分に極力触らず、歯を傷つけないように軽く汚れを流す程度にとどめることが大切です。そのあとは、生理食塩水や冷たい牛乳などに浸して保存し、早急にかかりつけの歯科医院に行きましょう。
生理食塩水の塩分濃度は0.9%です。500mlのペットボトルに小さじ1杯(4.5g)程度の塩を溶かせば簡単に作ることができます。牛乳を使う場合、低脂肪乳やロングライフミルクなどでは代用できません。
これらがすぐに用意できない場合は、湿った布などで抜けた歯を包み、乾燥から守ってください。
適切な応急処置と早急な歯科治療を受けることで、歯が戻る可能性があります。しかし、抜けた歯は乾燥に弱いため、乾燥した状況で30程度経過すると、元に戻すことが難しくなります。
■抜けそうな永久歯、自分で抜いても大丈夫?
歯周病や虫歯などでぐらぐらしている歯がある場合、自分で抜けそうだと思うことがあるかもしれません。
しかし、大人の歯(永久歯)を自分で抜くことは避けてください。抜けた箇所の最近感染や、歯の根っこの一部が残るなど、さまざまなトラブルが起こります。
永久歯が抜けそうだということは、歯周病や虫歯などがかなり進んだ状態です。歯周病や虫歯は残念ながら自然に治癒することはなく、放置するほど悪化します。気になるトラブルがあるときは、必ず歯科医院へ行きましょう。
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歯が抜けてしまったときの治療方法
歯が抜けた際、歯科医院に通院すると、以下のような治療方法を提案されるのが通常の流れとなります。どの治療法を選ぶとよいのか、それぞれのメリットとデメリットを含めて検討しましょう。

■入れ歯
歯が抜けた際の代表的な治療法は入れ歯です。入れ歯は手術が不要であり、比較的短期間で治療が終わることから、よく用いられる治療法です。
ただし、入れ歯は硬いものを噛みにくい弱点があります。また、毎日の適切なケアが必要なこと、金具をかける歯に負担がかかりやすく、その歯も抜けるリスクが高まること、1〜2年で交換が必要になるなどのデメリットもあります。
■ブリッジ
ブリッジとは、抜けた歯の両隣の歯を支えとして、抜けた歯の代用物をかぶせる治療法です。ブリッジのメリットは、治療が短期間で済むこと、入れ歯よりも違和感なく噛めることにあります。
しかし、抜けた歯の両隣の歯が丈夫でなければ行えません。また、ブリッジをかけるために健康な歯まで削る必要があることや、ブリッジと歯茎のすき間に食べ物が詰まりやすいなどのデメリットがあります。
関連記事:インプラントとは?ブリッジ・入れ歯との違いや治療の流れ・医院の選び方も紹介
■インプラント
インプラントは、歯が抜けた部分に人口歯を埋め込む治療法です。インプラントの手術には、歯の土台となる歯根部を埋め込み、支台部がなじんでから歯冠部を装着する、というようにいくつかの手順があります。
インプラントには下記のメリットがあります。
<メリット>
- 自分の歯のように噛める
- 周囲の健康な歯に負担がかからない
- 自然な見た目に整う
- あごの骨がやせるのを防げる
- 将来、総入れ歯になることを回避できる可能性が高まる
など
一方、デメリットもあります。
<デメリット>
- 治療には外科手術が必要
- 他の治療より治療期間が長い
- 保険適用外のため費用が高額
など
ただし、インプラントの費用は医療費控除の対象です。申請を行うことで控除が受けられます。
また、アイデンタルクリニックでは、インプラント専門クリニックとして累計3.8万本以上の実績があります。患者様の負担ができるだけ軽減されるよう、以下の対応をしています。
- インプラント製品の大量仕入れにより安価なコストを実現
- デンタルローン(分割払い)で無理のないお支払いが可能
インプラントの費用相場、症例ごとの費用例はこちら
医療費控除についてはこちら
なお、インプラントは治療後も定期的なメンテナンスが必要です。治療後の定期チェックや歯周病予防にも注力しているなど、長期的に信頼関係を作れる歯科医師を見つけることもポイントです。当院では、お客様が長く安心して治療やメンテナンスを受診できるよう、下記を実施しています。
- 歯科医師だけでなく、カウンセラーも交えた丁寧なコミュニケーション
- 長くお使いいただくために10年以上の保証期間を設定
- 治療後の定期的なメンテナンスの実施
- 歯周病予防プログラムの実施
安心してインプラント治療ができる当院の11の取り組み
インプラントのメンテナンスについて
インプラントのメリット・デメリットについては、以下の記事でも解説しているため、こちらも併せてご覧ください。
関連記事:インプラントのメリット・デメリットをきちんと理解しよう!
【初めての方へ】インプラントのおすすめの選び方
歯が抜ける原因は?
■歯が抜ける2大原因は「歯周病」と「虫歯」
歯が抜ける原因の多くは、歯周病、虫歯です。2018年の調査では、歯を失う原因の1位が歯周病(37.1%)、2位が虫歯(29.2%)でした*。
歯周病とは、細菌により歯肉が炎症を起こしたり(歯肉炎)、歯を支える骨が溶けたりする(歯周炎)お口の病気です。30歳以上の成人の約80%が歯周病にかかっているといわれていますが、初期は痛みはほとんどないため、気付かぬうちに進行しやすく、歯が抜ける原因となります。
虫歯は、ミュータンス菌などが発生する酸が歯の組織を溶かすことで、歯に穴があいたり、神経に炎症が起こったりするトラブルのことです。未治療の虫歯に加え、神経を治療した歯も、根の先に膿が再発してきたり、破折しやすくなったりして、結果的に抜くことになるリスクが高くなります。
*参考:8020推進財団「第2回 永久歯の抜歯原因調査 報告書」
■歯が抜けるのを防ぐ予防法
歯が抜けるのを防ぐには、2大原因である歯周病と虫歯の予防が大切です。
・適切な歯磨き・口腔ケア
毎日の丁寧な歯磨きで、歯周病や虫歯の原因となるプラーク(歯垢)をしっかり取り除きましょう。歯間ブラシやデンタルフロス、洗口液、電動歯ブラシなど、歯磨きを補助するアイテムの活用もおすすめです。
・定期的な歯科検診
日々のセルフケアは重要ですが、自分だけではケアしきれない部分もあります。歯や歯茎に痛みなどがなくても定期的に歯科医院を訪れ、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを受けましょう。
・砂糖の摂取を控えめに
砂糖は、虫歯の原因菌のエサとなります。とくに、間食などで接種の回数が増えると、虫歯も発生しやすいことがわかっています。甘いものはもちろん、清涼飲料水など砂糖を含む飲み物にも注意するとよいでしょう。
まとめ
もし外傷などで歯が抜けてしまった場合は決して放置せず、その場でできる応急処置をし、専門家による治療を受けるようにしましょう。
歯周病や虫歯などで歯が抜けたままにしてしまうと、歯だけではなく全身にまで健康上の問題が生じる可能性があります。
アイデンタルクリニックでは、自分にあった治療法がわからない、まずは治療方法の相談をしたいといった方々に向けても、幅広くカウンセリングの機会を用意しております。
お困りの際にはカウンセリング予約フォームから、お気軽にご相談ください。
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