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インプラントのメンテナンス方法・費用・頻度について
インプラントは、入れ歯やブリッジに比べ、自分の歯のような使い心地と自然な見た目に整うことが特徴の治療法です。インプラントを長持ちさせるには、手術したら終了ではなく、手術後も定期的なメンテナンスが大切です。
この記事では、インプラント治療後も安心して使い続けるためのメンテナンスやセルフケアに加え、メンテナンスが滞った場合に起こりうるリスクについても解説します。
インプラントとは?
◇インプラントと、入れ歯、ブリッジとの違い
インプラントは、歯を失ったときに行う治療として一般化しつつある治療法です。同じく永久歯を失った場合の治療法である入れ歯やブリッジと比較し、自分の歯のように噛めて見た目も自然なことが特徴です。
インプラントと、入れ歯、ブリッジとの違いをもっと詳しく知りたい方は、下記関連記事をご覧ください。
関連記事:インプラントと入れ歯・ブリッジとの詳しい比較はこちら
◇インプラントのメリット・デメリット
インプラントの最も大きなメリットは、自分の歯のように噛めることです。入れ歯のように食べ物が挟まる心配はなく、もともとある歯と同じように食事を楽しめます。食事や会話などでの心配事が解消され、生活の質が大きく向上します。
また、入れ歯やブリッジは健康な歯に負担がかかりますが、インプラントは健康な歯への影響はほとんどありません。他人(他の歯)に迷惑をかけない意味で、日本人的な美学を体現する治療と言えます。
一方で、インプラントには大きく2つの注意事項があります。
⚫︎治療費が高額
インプラントは保険適用外のため、全額自己負担です。費用は治療内容などによって異なりますが、目安として1本あたり30〜45万円程度です。ただし、ここで考慮したいのが長期的な費用対効果です。入れ歯やブリッジは比較的短期間で交換が必要になりますが、インプラントは適切なメンテナンスによって10年以上長持ちするとされています。例えば、歯を1本失った方が保険適用外のブリッジで治療した場合の費用目安は30万円と、インプラントの費用とほぼ同等ですが、寿命はブリッジが約5年、インプラントは10年以上です。費用を耐用年数で割ると、ブリッジは1年あたり6万円程度、インプラントは3万円程度です。このように、長い目で見たコストパフォーマンスは、インプラントに優位性があると考えることができます。
また、ブリッジは両隣の健康な歯も削る必要があり、削った歯もゆくゆくは治療が必要になるケースが多いです。すると、その分の治療費がかかることも知っておきたい点です。
なお、インプラントは医療費控除の対象です。確定申告をすることで、税控除が受けられます。
医療費控除についてはこちら
インプラントの寿命について詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:インプラントの寿命はどれくらい?
⚫︎治療期間が長い
インプラントの治療期間の目安は4〜6ヶ月です。インプラント治療は、あごの骨に人工歯根を入れた後、あごの骨と結合するのを待つ時間(治癒期間)が必要なため、入れ歯やブリッジより時間がかかります。
手術のことや、治療の痛みが心配な方は関連記事をご覧ください。
関連記事:インプラントの手術が不安な方へ
関連記事:治療の痛みや腫れについて
歯科医院が行うインプラントのメンテナンス方法
インプラントは、手術さえすれば終わりではありません。インプラントを安心して長く使うには、適切なメンテナンスが非常に大切です。そのため、ほとんどの歯科医院ではインプラント手術後も定期的なメンテナンスを推奨しています。インプラント埋入後に違和感や不具合がなくても、定期検診は必ず受けましょう。
◇歯科医院でのインプラント定期メンテナンスの内容
歯科医院で行われるインプラントの定期メンテナンスでは、おもに以下が行われます。
⚫︎口腔内チェック
インプラントの状態に加え、他の歯の虫歯、歯周病などをチェックします。また、上部構造(人工歯)の状態や、噛み合わせについても確認します。
⚫︎レントゲン検査
レントゲン検査により、インプラントを支えるあごの骨の状態や、残っている歯の根元の状態などを確認します。
⚫︎クリーニング
毎日丁寧な歯磨きを心がけていても、セルフケアでは落としきれない汚れもあります。歯科医院では専用の器具や薬剤を使用し、口腔内の専門的なクリーニングを行います。
とくに、人工歯の周囲についたプラーク(歯垢)や歯石を除く「スケーリング」はインプラント周囲炎予防の観点からも重要です。インプラントのスケーリングには、専用素材のスケーラー(スケーリングの器具)や、超音波スケーラーを用いることもあります。
⚫︎ブラッシング指導
日常的な歯磨きでは磨き残しやすい部分を確認し、適切なブラッシング方法を指導します。また、フロスやデンタルリンスといったお手入れアイテムの活用法など、自宅でできる口腔内ケアについてアドバイスします。
アイデンタルクリニックのメンテナンス・保証について
◇オールオン4のメンテナンス方法
オールオン4(フルマウスインプラント)のメンテナンス方法は、基本的に通常のインプラントと同様です。場合によっては、上部構造(人工歯)を取り外して清掃することもあります。
オールオン4とは、4本のインプラントで全ての歯を支えるインプラントの治療方法です。詳しくは下記記事をご覧ください。
オールオン4(フルマウスインプラント)についてはこちら
◇インプラントのメンテナンスの頻度
インプラントのメンテナンスは、3〜6ヶ月に一度が目安です。手術後の経過期間や個人の口腔状態、歯周病やインプラント周囲炎のリスクなどによってもメンテナンスの頻度は異なります。
<メンテナンス受診間隔の目安>
- ・手術後1年以内(または歯周病やインプラント周囲炎のリスクが高い方など):2〜3ヶ月に1回
- ・1年以上経過し、口腔状態が良好な場合:6ヶ月に1回
なお、メンテナンスで確認する内容は、経年によっても異なります。
<メンテナンスで確認する内容>
- ・手術直後〜1年: 骨結合の確認、初期のトラブルのチェックなど
- ・1〜5年: 口腔衛生状態の維持と炎症防止、インプラント周囲炎等のリスク管理など
- ・5年以上: インプラント周囲炎等のリスク管理、上部構造(人工歯)の摩耗確認など
オールオン4の場合は、定期メンテナンスの頻度を3〜4ヶ月としている歯科医院が多いです。お口の状態によって異なるため、インプラント治療を受けた歯科医院の指示に従いましょう。
◇インプラントのメンテナンスの頻度
一般的なインプラントの定期メンテナンスの費用相場は、1回あたり5,000〜1万円です。歯科医院やメンテナンス内容によって費用は異なります。
なお、インプラントの定期メンテナンスの費用は医療費控除の対象となることがあります。詳しくは歯科医院までご相談ください。
医療費控除についてはこちら
◇インプラントのメンテナンスの頻度
インプラント治療で装着した上部構造(人工歯)自体は虫歯にはなりません。そのため、メンテナンスをしなくても問題ないと思う方がいるかもしれません。しかし、インプラントのメンテナンスが滞ると、下記のようなトラブルが起こる可能性があります。
⚫︎インプラント周囲炎の発症
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲(歯茎や骨)に起こる歯周病とよく似た疾患です。インプラント周囲炎は歯周病と同様の細菌によって起こります。天然の歯の場合、歯と骨の間にある歯根膜が細菌などの侵入を防ぐバリア機能を果たしていますが、インプラントには歯根膜がないため、歯周病の原因菌などが侵入しやすいとされています。加えて、インプラント周囲炎は自覚症状がほとんどないため、気づいたときにはかなり進行していて再手術が必要となるケースもあります。なお、インプラント周囲炎によって周囲の骨が失われる速度は、歯周病の数倍から数十倍といわれています。
インプラント周囲炎を防ぐには毎日の歯磨きが大切ですが、どんなに丁寧に磨いたつもりでも、自分の手ではどうしてもお手入れしきれない部分が出てきます。死角になりやすい部分に汚れが蓄積すると、インプラント周囲炎が起こりやすくなります。
自覚症状に乏しく、自分ではケアしきれないインプラント歯周炎を防ぎ、再手術のリスクを回避するためにも、プロによる定期的なメンテナンスが必要です。
インプラントで再手術が必要となるケースについては下記記事をご覧ください。
関連記事:インプラントで再手術が必要となる原因は?
関連記事:歯が抜けたときの応急処置はこちら
アイデンタルクリニックでは、定期的なメンテナンスで口腔内・噛み合わせのチェック、ブラッシング指導まで丁寧なアフターケアを行っています。また、最長30年の保証制度を設け、万が一インプラントに不具合が起こった場合には、期間中何度でも交換可能なプランをご用意しています。
インプラント周囲炎を防ぐためのケア・アフターフォローについて
また、一般的に安価なインプラントも感染が起こりやすく、再手術のリスクが高い傾向にあります。インプラントを選ぶ際は、最初にかかる費用だけでなく、長期的なリスクも考慮するとよいでしょう。こうしたリスクについても説明できる、知識と経験が豊富な医師が在籍する歯科医院を選ぶことも大切です。
当院は、信頼性の高い製品を採用し、学識と経験に富んだインプラント専門の医師が最適な治療を行います。製品のメリットやリスクも丁寧に説明し、患者さまの疑問や不安をきちんと解消したうえで治療をすすめています。
アイデンタルクリニックが大切にしている11のこと
◇インプラントのメンテナンスの頻度
インプラントの定期メンテナンスではさまざまなことが行われるため、何となく大変そうなイメージがあるかもしれません。しかし、メンテナンス受診間隔は3〜6ヶ月に1度、歯科医院でのメンテナンスの所要時間は45分程度と、そこまで多くの時間を要することはありません。
自宅で行うセルフケアも、歯磨きやフロス、デンタルリンスなど、通常の歯と同様のお手入れで問題ありません。ただし、インプラントの周囲は通常の歯より若干デリケートなため、専用のアイテムを使い優しく磨くようにするとより安心です。
また、再手術の主要因であるインプラント周囲炎は自覚のないまま進行することが多く、気づいたときには再手術が必要な状態まで進んでしまった、ということもありえます。定期メンテナンスでプロフェッショナルケアを継続的に受けていれば、問題があったとしても小さいうちに発見・対処することができ、結果的に再手術のリスクも回避できます。
適切なケアを続けることで、インプラントは10年、20年と長く機能し続けます。健康な口腔環境を維持するための小さな習慣が、将来の大きな安心につながると言えます。
インプラントを長持ちさせるセルフケア
インプラントを長く快適に使い続けるには、プロによるメンテナンスに加え毎日のブラッシングなどのセルフケアもとても大切です。口内環境を清潔に保つためにも、以下のようなセルフケアを続けましょう。
◇ブラッシング
歯ブラシを用いたブラッシングは基本的なケアです。インプラント施術後は、デリケートな歯肉のケアに適した柔らかい歯ブラシや、インプラントと人工歯の間などにも届きやすいインプラント専用のタフトブラシの使用をおすすめします。また、歯磨き粉や歯磨きジェルは、インプラントの人工歯を傷つけにくい、低研磨タイプを選ぶとよいでしょう。
◇補助器具によるケア
ブラッシングでは汚れを落としにくい歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシでケアしましょう。インプラント後のデリケートな歯肉に優しいスポンジ状フロスなどもあります。歯と歯の隙間が狭い部分はフロス、広い部分は歯間ブラシを使うとよいでしょう。
<インプラントのフロスのやり方>
- ・歯とインプラントの間にフロスを入れる
- ・上下、前後にゆっくり動かして汚れを除去する
- ・フロスを歯肉に強く当てすぎないように注意する
このほか、インプラント周囲を水圧で洗浄するウォーターピックなどの補助器具もあります。
◇デンタルリンス・マウスウォッシュによるケア
デンタルリンス(液体歯磨き粉)やマウスウォッシュ(洗口液)のなかには、口腔内の細菌の働きを抑え、プラークを付着しにくくする作用のある製品があります。とくに、就寝中は口腔内の雑菌が繁殖しやすいため、就寝前の使用はインプラント周囲炎などの対策としても望ましいでしょう。
なお、デンタルリンスは歯磨き前などに使用し、ブラッシングが必要です。いずれも、成分や使用方法が異なるので、ご自身にとって適したものを歯科医師や歯科衛生士に相談することをおすすめします。
◇食事
インプラント手術後の2〜3日は、柔らかいものを中心とした食事にしましょう。粘り気のあるものや硬いもの、刺激の強い食べ物は避けるようにしましょう。
インプラントが定着した後は、食事制限はありません。
◇禁煙
喫煙回数が多い人は、インプラントと骨が結合しにくいといわれています。また、結合ができても、歯肉の血行不良から歯周病やインプラント周囲炎を起こしやすく、インプラントの寿命が短くなりやすい傾向にあります。インプラントを長く保つには禁煙が望ましいです。
アイデンタルクリニックでは、ブラッシングの指導から日々のお手入れに役立つケアアイテムのアドバイスまで、患者様一人ひとりに合わせたアフターケアを行っています。インプラント治療からメンテナンスまで、患者様にとってよりよい方法をご提案いたします。ぜひ無料のカウンセリングでご相談ください。
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インプラント治療後の注意点
◇こんなときは受診を! インプラントの異常のサイン
インプラント治療を受けた後に下記のような異常があらわれたら、定期検診を待たず、できるだけ早く歯科医院に相談しましょう。
- ・ブラッシング時の出血が数日続く
- ・歯茎に赤みや腫れがある
- ・歯茎が下がったような気がする
- ・噛んだときに痛みや違和感がある
- ・インプラントがぐらつく感覚がある
◇引っ越しで歯科医院を変えるときの注意点
引っ越しなどで、インプラント治療を受けた歯科医院から転院する場合のチェックポイントをまとめました。
<転院前の歯科医院に確認すること>
- ・インプラントのメーカーや種類
- ・残りの保証期間や保証内容など
- ・紹介状発行の可否(発行には手数料がかかる場合が多い)
<転院先の歯科医院に確認すること>
- ・インプラント治療やメンテナンスが可能かどうか
- ・同じインプラントの扱いがあるか
- ・インプラントの治療実績
- ・メンテナンスの内容・費用
アイデンタルクリニックは、専任のコーディネーターが丁寧にお話を伺い、他院では施術が難しいと言われた方のセカンドオピニオンも承ります。また、累計施術本数38,000本以上の圧倒的な治療実績と確かな技術、明瞭な料金システムで、患者様から信頼いただけることを何より大切に日々治療に向き合っています。インプラントについて疑問や不安、転院についてなどは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。
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まとめ
インプラントは自分の歯のように自然な使い心地が得られる一方、デリケートな側面もあるため、定期的なメンテナンスがとても大切です。日々のブラッシングをはじめとするセルフケアはもちろん、専門の歯科医師による定期検診はインプラントに不具合がなくても必ず受けましょう。
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